今回も千葉しばりということで、先日探訪した、いすみ鉄道・小湊鉄道とおなじく房総半島のローカル線として有名な久留里線を回ってきました。
ルートは概ねこんな感じ
出発は8:30。
真夏のツーリングよりは5時間も遅い出発ですが、気温はご覧の通り。
ここからぐいぐい上昇してくれることを期待して、出発です。
この日は天気がよく、風もあまりなかったので、アクアラインまわりで走ります。
川崎まで下道で回り込み、浮島ICからアクアラインへ。
640円の展望台みたいなもんですね。
木更津金田ICですぐに下道におりて、少し走れば久留里線と内房線の結節点、木更津駅です。
時間は10:00前。
ここで木更津駅への入場券と、全線乗車券を購入。
本当は各駅で入場券を買うべきなんですけど、そもそも無人駅では切符を販売してませんからね。
少しでもお金を落とせたらなという苦肉の策。
手頃なのがあればフリー切符とかでもいいんですけど。
駅の東側、4番線が久留里線の発着で、車両基地もすぐそこ。
車両はE130系の独壇場。
2012年までは旧型車両もいましたが、今はこれで統一されています。
私鉄だったいすみ・小湊両線とは違い、久留里線はJRの路線。
お向かいには内房線が発着し、ホームに境界もなしです。
久留里線は全14駅ありますが、全部ご紹介すると長くなってしまうので、かいつまんでいきます。
木更津駅から北に伸びた線路はすぐに東に向きを変え、次は祇園駅。
京都の祇園とは似ても似つかぬ質素な駅ですが、喫茶店みたいなしつらえでかわいいですね。
駅内部は至ってシンプルな単線構造。
ワンマン運転なので安全確認用の大きなミラーがホームに立っています。
祇園駅を出たら小櫃川と並行をはじめ、この先は川の方向に合わせるように走っていきます。
お次はこちら、入り口がたいへんわかりづらい上総清川駅。
路地みたいな砂利の小道を入っていくと駅にたどり着きます。
駐輪場みたいに見えるブリキの囲いが待合室です。
シンプルですが小綺麗ですね。
ホームが長いですが、出入り口は一箇所しかないので不便そう。
さらに東へ進み、東清川駅。
空色に塗られたコンクリートづくりの待合室と、左右にトイレ。
ホームの向こう側は延々と田んぼが開けていて美しい駅です。
ホーム幅が狭くて心許ないなー。
次の駅は横田駅。
こちらはかつて有人駅だったこともあり、立派な駅舎です。
現在も券売機が置かれており、切符が購入可能。
設備も駅舎に見合うように立派で、駅の脇には保線車両の留置線もあります。(ローカル線にしては、ですが・・・)
横田駅は上下線のすれ違いが可能な駅です。
ちょうど駅員さん?係員さん?とお会いしたので挨拶。
「電車こないのに何してるの?」と不審がられてしまいました。
横田の次は東横田を経由し、レールは南向きに進みます。
東横田の次は馬来田駅。
横田駅のようにかつては2線擁する駅でしたが、今は単線。
対岸の空き地とホーム跡が寂しい。
現存ホームの背中側には留置線もありました。
こちらは現役のようで、駅前広場からすぐ脇に車止めがあって、周囲には枕木が積まれていました。
保線工事の作業場なんでしょうね。
馬来田駅から圏央道をくぐったら、次は下郡駅。
なんだか都会の駅みたいな立派な駅名看板が・・・トイレの上にくっついてますw
ちょうどここで列車がやってきました。
気動車ですが、新しいので静かでスムーズですね。
両運転台の単行列車、まさにローカル線といった感じ。
線路はなおも南へ進み、小櫃駅・俵田駅と進みます。
俵田駅は、めちゃくちゃ広い駅前公園があるものの、入り口はその先の民家を挟んで空き地の隅っこ。
民家の門戸より狭く小さく口をあけています。
まさにおうちの裏庭といった立地。
反対側は対照的に田んぼで広々としています。
家の窓から手を伸ばして駅名標が触れるというのもそうそうないですね・・・
俵田駅の次は、路線名でにもなっている久留里駅です。
駅前には交流センターも併設されていて、ひらけた雰囲気。
駅舎は瓦屋根で、看板も豪華な木彫り仕様。
日中時間帯の大半の列車は久留里と木更津を往復しており、ここより南にいくのは一部だけ。
奥のホームの向こう側にもレールがありますが、すでに繋がっていない3番線跡。
留置線が2本ですが、こちらも1本はすでに繋がっていません。
2番線も使わない時間は鎖で通行止めにしてありました。
「寂れている」という言葉が似つかわしすぎます・・・
久留里より先は、シンプルだけどホームが妙に広い平山駅を通り、上総松丘駅。
高原のレストハウスのようなデザインですね。
こちらも元々3番線までありましたが、現在は単線。
すぐ脇の道路にはびゅんびゅん車が行き交っているのに、駅にあるのは静寂だけ。
1日にわずか8〜9本、上下あわせても17本しか列車がやってきません。
そして最後は上総亀山駅。
駅前のタクシー会社は朽ち果てており・・・
商店も店名がわからないほどに朽ちていらっしゃる。
駅構内は広々としているものの、こちらも3番線まであったところが、ポイントレールを撤去され現役は1線のみ。
かつて入れ替え用だったであろう余分なレールがむなしく奥まで伸びています。
なんとも寂しい・・・。
1番線を跨ぐ構内通路(もう踏切とは言えない・・・)はフランジの通る凹みもしっかり舗装されていて、完全に用途廃止であることがわかります。
それでもレールを撤去していないのが、別に物資には困っていないJR様といったところ。
駅前の道をちょっと奥に行けば、その頭端部分に接近できます。
東京から100kmもない場所のJRの駅とは思えない様相ですね。
ということで、本日の駅探訪はここでおしまい。
帰路は姉崎まで内陸を走って湾岸線でさっくり。
アクアライン以外は全部下道の行程でした。
翌日の日曜日を本命にするとして、この日はそうそうに店じまいで、172.3kmの走行にとどまりました。
ODOは27623kmになりました。
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