ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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→Ninja1000 SX(20)と乗り継いでいます。



7月の最終日も30度越えの真夏日予報。
伊豆や甲府は暑すぎるので避けたい・・・しかし長野方面ににわか雨予報。
オリンピックの交通規制は今週も引き続き行われているので、都心を抜けるのも避けたい。
ということで、常磐道方面へ走りにいってきました。
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ルートはこんな感じ





出発は3:30ごろ。
外環道から常磐道に入り、広野ICまで220kmほど走ります。
常磐道は北東に向かって走るので、眼前から朝日が登ってくるのが綺麗でいいですね。
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広野ICからは、広野の町の向こうに太平洋。
6:00少し前、経度的には犬吠埼より東なので、ずいぶん太陽が高く感じます。
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県道249号で浅見川沿いに西へ山を登っていきます。
大型車の通過をわざわざ予告する看板があるということは、すれ違い困難な道ということです。
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序盤は路面もスムースで、綺麗にバンクもついた快走路。
高速で固まってしまった体をほぐすのにちょうど良い塩梅です。
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しかしそんな道もわずかで終わり。
開幕から道路のど真ん中に片手では持てないサイズの落石。
この落石が落ちっぱなしになっているということは、おそらくまだ今日は誰も通っておらず朝一番の走行ですね。
落石は路面の端によっこいしょと投げつけて、山に入っていきます。
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事前の調べによると福島県道249号上戸渡広野線は元々浅見川林道だった道が2005年頃に県道に昇格したもの。
昇格にあたって多少の改良・舗装は行われたものの、林道の出自を強く感じさせる道のようです。
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ちなみにNAVITIME的にはこの道は「車が通るような道じゃないよ」という感じの表示。
この地点より先は県道としての表示を為していません。
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実際、ちゃんと道が続いているものの、路面凸凹注意の看板が頻出し、途中で洗い越しが何本か現れます。
朝の霧が濃かったのか、路面もウエットで嫌な感じです。
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浅見川はあまりおだやかな川でないらしく、路肩の修繕が進んでいない箇所が生々しく残っていました。
路面に鉄板を引いたままの場所や、ガードレールが落ちたままになっている箇所も。
最初の落石もですが、ここは夜走るのは危険ですね・・・
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それだけにとどまらず、一部区間は未舗装路。
100mほどの未舗装区間が3回くらい出てきました。
県道昇格時に予算確保が中途半端だったのかな・・・。
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峠は東西で偏りがあり、道の後半1/4ほどでサミットを迎え、いわき市に入ります。
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時間は6:30が近いですが、空気が湿気ていて標高もそこそこ高いため、気温は13度くらいと夏装備では震えます。
ミラーもしっかり曇ってしまって、こまめに拭いたり目視確認しないと危険な感じ。
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朝一番の走行は、夜の間に作られた蜘蛛の巣がまだ残っているため、走行後はご覧の通り。
山に住む大きな蜘蛛の出す糸は太くて丈夫で、掃除するのが結構手間なんですよね。
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朝一番からなかなかにハードな道を走りきったら、国道399号に突き当たって南へ。
国道とはいえこの辺りはツイスティな道が続きます。
もちろん県道よりは断然走りやすい道。
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このあたりの区間は絶賛改良中のようで、綺麗で広くてスムーズな道とギリギリ2車線幅の道が混在。
工事が終わって供用前の道もありました。
これが完成するとずいぶん抜けやすくなるでしょうね。
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ぐねぐねと楽しく切り返しながら南へ進み、夏井川に突き当たったら県道135号に入ります。
気温も徐々にあがり、よく整備された田んぼの中をつっきる道はちょっと涼しいくらい。
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県道135号は夏井川の支流である小玉川に沿って登っていきます。
空はもう真っ青になり、まるで昼間のよう。
地面にはまだ斜面から長い影が落ちているのが対照的です。
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小玉川の綺麗に整備された曲率の大きいヘアピンを連続して進むと、左側に管理事務所が見えてきます。
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管理事務所があるということは、当然ダムがあります。
名前はそのまま小玉ダムで、ダム湖はこだま湖。
大きくシンプル、それでいてどっしりした重力式ダムはスケール感たっぷり。
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台風シーズンに備えてか、水位はかなり低めの様子。
ちょうど時間は7:00をまわり、気温も上がってきたので水分補給がてらにしばし休憩。
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湖畔の気持ちいい鳥のさえずりで一息ついたら、ダム湖をさらに遡上。
赤いトラスの2つの橋は、下流側が小玉大橋、上流側が中根大橋です。
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ダム湖の上端付近で、県道はひとつ北の尾根へ迂回。
川沿いにも道は続いていますが、途中で通行止めとなっている様子。
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迂回部分をぐるっと回り込み、再び小玉川沿いに戻ってきたら、今度は県道66号に乗り換えます。
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66号は比較的走りやすく平坦なものの、ほどよくカーブの続く道。
南に走って国道49号に出ます。
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県道66はしばし国道と重複区間。
左折して国道に吸収され、東に少しすすんだあと、ふたたび南に向かうべく単独区間になります。
好間川の蛇行で作られたであろう肥沃な土地は一面綺麗な水田。
なんとも言えない美しい緑色の稲が眼前に広がり、癒しオーラがものすごい。
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時間は7:30。
まだまだ朝方といったところですが、なんだかんだもう4時間走っています。
束の間の直線道路で軽くのびをして、県道は再び山に吸い込まれていきます。
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小さな山?丘?をいくつか越えたら、次の目的地はまもなく。
最短で向かう道を通るべく、常磐道いわきJCTのあたりで県道とわかれ、常磐道に沿うように市道で南へ進みます。
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古ぼけた旧書体の看板に書かれている
パノラマ
  ライン
とは湯ノ岳パノラマラインこと福島県道371号湯の岳別所線のこと。
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湯ノ岳パノラマラインは「ドライブコース」と銘打たれているだけあり、路面状態や線形ともにドライブにうってつけ。
高低差もほどよくありますが強すぎず、両肩の力をぬいてスイスイ走るのが楽しい道です。
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大きなヘアピンを5個ほどクリアすると、中腹には「花と星の丘公園」と呼ばれる眺望スポットがあります。
路面のペイントが消えかけた広い駐車スペースと小さな東屋があるだけですが、景色は絶景。
見えているのは勿来の街並みかな?
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展望場所があると頂上のように錯覚してしまいますが、ここはまだ中腹。
ここからさらに5個ほどヘアピンを抜けていきます。
左右の木が路面の上まで覆い被さってカーテンのようになり、綺麗な木漏れ日の模様を描いています。
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頂上には2回りほど広い駐車スーペースが設けられた駐車場があります。
駐車場にトイレはありますが自販機がないのが惜しい。
駐車場にも不自然にバリケードがあるのでローリング行為防止のためっぽいですね。
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駐車場端にある階段を登って小さな人道橋をわたると展望台に着きます。
真ん中に螺旋階段のある3階建ての円形展望台からは、360度バッチリ見渡せ・・・るんですが、周囲の立木の手入れがいまいちなのでどこの方角も木しか見えません。
一番まともに見える西側ですらこんな感じ。
景色を楽しみたい方は花と星の丘公園まで戻るほうがいいでしょうね。
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湯ノ岳パノラマラインは本来行って帰っての行き止まりコース。
展望台から少し奥まで県道指定されていますが、その先は林道。
北に向かう道と南へ向かう道が分岐していますが、南へ進みます。
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この林道は交通量もぜんぜんないようで、道の状況はこんな感じ。
舗装はそんなに崩れていないのですが、落ち葉、枯れ枝、落石、苔、色々落ちています。
よっぽどの物好きでなければ頂上からは折り返したほうが無難ですね。
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物好きムーブをかまして林道を走り抜けたら、県道14号に出ます。
引き続き内陸を走って戸草川溪谷を抜ける予定でしたが、次の道に行く前にガソリンが心許ないのでスタンドに寄るべく一度海沿いへ出ることに。
勿来方面へ向かう県道20号で東へ。
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時間は9:00。
海沿いでは気温が26度くらいまで上がってきたので、やっと長袖を脱げます。
満タンにしたらタンクも冷たくていい感じ。
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ガソリンを入れたら再び内陸に戻ります。
戸草川溪谷まで戻るとルートが微妙なので、また今度にして次の目的地へ。
県道71号経由で国道289号を西へ。
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丘から四時川のある平地を抜けて、ふたたび丘へ。
気持ちのいい高低差の直線道路をゆったり流していきます。
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国道289号は田人のあたりで大規模な改良を受けていて、大きくUの字に曲がった朝日橋もその一つ。
現地では気づきませんでしたが、ライブカメラがあるんですね
ゆったりとした山道を飛ばさず走り、どんどん西へ潜っていきます。
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国道349号との重複区間に入ったら、そのまま349号に乗り換えて南へ。
太陽が高くなって路面の影もずいぶん短くなってきました。
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途中、民家の畑に夏咲のコスモスが植えられていました。
コスモスというと秋のイメージですが、この季節に咲かせる品種もあるんですね。
ここにに限らず、沿道の花ってのはどこも眼福ですが、手入れの手間を考えるととうてい真似できません。
お賽銭箱とか置いておいてくれれば小銭の寄付くらいはしたいなといつも思いますw
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349号は蛇行しつつさらに西へ進んでいきます。
しかしこの国道、去年全線走った時にも思いましたが、場所によって表情が全然違うので本当に面白いですね。
朽ち果てかけたおにぎり看板もいい味を出しています。
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矢祭で国道349号とお別れし、国道118号に乗り換えます。
久慈川と水郡線と付かず離れず絡み合いながらどんどん南へ。
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時間は10:30を回ろうかというところ。
さすがに気温が上がってきたので駐車できる自販機を探していたところ、ちょうど道の駅太子があったので立ち寄ります。
サブタイトルはキラキラネームな感じで「近つ飛鳥の里太子」だそう。贅沢な名前。
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感染拡大防止もあるのでトイレと自販機だけのつもりでしたが、屋台を発見。
オープンエアで一人で食べる分には大丈夫でしょう、ということで、ついでに軽食も腹に入れることに。
軍鶏の焼き鳥と5分くらい悩みましたが、子持ちの卵の食感が決め手で鮎の塩焼きにしました。
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外のベンチで軽く魚をたいらげたら、そのまま国道を進み、袋田で国道461号に入ります。
今日最後の目的地である次の道は・・・
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奥久慈パノラマライン!
Twitterでフォロワーさんに提案いただいた道のひとつなんですが、調べるとパノラマの名前と全く似つかわしくない林道っぽい道、ということで、物付き的に期待してやってきました。
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が、通行止め。
通れないものは仕方ない。
メインディッシュを食い損ねましたが、もう6時間くらい下道を走ってるので満足度もそこそこあるし、下手に延長せず今日は帰路につきましょう。
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帰路につく、といってもここは袋田。
都心方面に向かう道もなければ、高速までたっぷり45kmあります。
国道118号に戻ったら、そのままずーっと常磐道まで走ります。
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都市部に向かう幹線国道はどうしても交通量が多いですが、そこは仕方ない。
音楽を聴きながらまったりと車列のペースで走り、那珂ICから常磐道。
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いくつか予定していたルートは辿れませんでしたが、そこは適当に埋め合わせしたりスキップできるのがソロツーのいいところ。
なんだかんだでソコソコ走って、今日の距離は557.4kmでした。
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ODOは45225kmになりました。
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